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鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。
時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。
【出演】
- 甘露寺蜜璃： お台場デートに大興奮。パンケーキ狙い。
- 伊黒小芭内： 甘露寺と二人きりになりたいが、冨岡がいることに腹を立てている。
- 胡蝶しのぶ： 進行役。冨岡をイジりつつ、伊黒の恋路を生温かく見守る。
- 冨岡義勇： なぜ自分が呼ばれたのか分かっていない。海を見ている。
【オープニング：自由の女神像前から】
甘露寺 「みなさ〜ん！ こんばんは〜！ 恋柱の甘露寺蜜璃です♡ 今日はなんと！ 東京のデートスポットの聖地、お台場に来ちゃいました〜！ キャー素敵！ 海風が気持ちいいわね〜！」
胡蝶 「こんばんは。蟲柱の胡蝶しのぶです。今日は『鬼殺隊・秋の行楽スペシャル』ということで、この4人でお送りします。……それにしても、素晴らしい夜景ですね」
伊黒 「……（マイクに向かって不機嫌そうに）蛇柱の伊黒だ。……なぜ俺と甘露寺の貴重な時間に、冨岡のような『澱（おり）』が混ざっているのか理解に苦しむ」
冨岡 「……水柱の冨岡義勇だ。（ボソッと）……俺は来てくれと言われたから来ただけだ」
胡蝶 「まあまあ伊黒さん。今日はダブルデート風の企画ですから。ね、冨岡さん？ 私たちが並ぶと、なんだか『修学旅行の引率と、はぐれた生徒』みたいに見えますけれど」
冨岡 「……俺は引率ではない」
甘露寺 「伊黒さん、見て見て！ あれがレインボーブリッジよ！ キラキラしてて可愛い〜♡」
伊黒 「（声色が180度変わって）ああ、そうだな甘露寺。だが君の瞳の方が数倍輝いているよ。……おい冨岡、甘露寺の視界に入るな。そこから飛び込んで東京湾の藻屑となれ」
【トークテーマ：お台場でやりたいこと】
胡蝶 「さて、せっかくお台場に来たのですから、やりたいことを挙げていきましょうか。甘露寺さんは？」
甘露寺 「私ね、私ね！ 『世界一の朝食』って言われるパンケーキが食べたいの！ 生クリームがこう、タワーみたいになってるやつ！ あと、ショッピングモールで可愛いお洋服も見たいわぁ♡」
伊黒 「了解した。パンケーキだな。店ごと買い占めよう。服も端から端まで全部包ませる。……おい冨岡、貴様は荷物持ちだ。両手が千切れるまで持て」
冨岡 「……俺は両手が塞がると、鮭大根が食べられない」
胡蝶 「冨岡さん、誰も貴方に鮭大根の話はしていませんよ。……ちなみに冨岡さん、もしデートでお台場に来たら、女性をどこに連れて行くつもりですか？」
冨岡 「……（少し考えて）……船の科学館だ」
胡蝶・伊黒 「（沈黙）」
甘露寺 「す、素敵よ冨岡さん！ 船！ かっこいいわよね！ ねっ！」
胡蝶 「甘露寺さんは優しいですねぇ。……冨岡さん、ムードという言葉をご存じですか？ だから嫌われるんですよ」
冨岡 「……俺は嫌われていない。ただ、構造に関心があるだけだ」
【ロケ企画：観覧車に乗ろう】
(※お台場の観覧車は2022年8月に営業終了しています。)
胡蝶 「さて、お台場といえば大観覧車です。……ですが、ゴンドラは定員がありますので、『グーパー』で分かれましょうか」
(※ジャンケンの結果：甘露寺＆伊黒ペア ／ 胡蝶＆冨岡ペア に決定)
🎡 ゴンドラA（甘露寺・伊黒）
甘露寺 「わあ〜っ！ 高い高い！ すご〜い！ 伊黒さん、見て！ 車がミニカーみたい！」
伊黒 「（至福の表情）ああ、そうだな……。甘露寺、寒くないか？ 俺の羽織を使うといい。……やっと二人になれたな。このままゴンドラが永遠に止まればいいのに」
甘露寺 「え？ 止まっちゃったらパンケーキ食べられないわよ？」
伊黒 「……っ！ そうだな、それは大問題だ。すぐに地上へ戻ろう」
🎡 ゴンドラB（胡蝶・冨岡）
胡蝶 「……気まずいですね」
冨岡 「……そうか？」
胡蝶 「貴方と密室で15分間。拷問に近い時間です。……見てください冨岡さん、前のゴンドラの伊黒さん、貴方の方を向いて『ネチネチ』と呪詛を吐いていますよ」
冨岡 「……伊黒は、きっと高所が苦手なんだろう。顔色が悪い」
胡蝶 「（ため息）……本当に鈍感ですね。まあいいです。せっかくですから記念撮影しましょうか。はい、チーズ」
冨岡 「（無表情でピース）」
胡蝶 「……貴方、本当に表情筋が死滅していますね」
【エンディング：海浜公園にて】
甘露寺 「あ〜！ 楽しかったぁ！ パンケーキも美味しかったし、夜風も最高！ みんなで来れてよかったわ！」
伊黒 「甘露寺が喜んでくれたなら、それが全てだ。……だが、次回の『デート企画』は俺と甘露寺の二人だけでいい。それ以外の不純物は排除する」
冨岡 「……俺は、パンケーキより鮭大根の方が美味いと思う」
胡蝶 「まだ言ってるんですか。……まあ、たまにはこういう息抜きも悪くありませんね。リスナーの皆さんも、ぜひお台場デート、楽しんでくださいね」
甘露寺 「それじゃあ、また来週〜！ 恋の呼吸でドキドキしてね♡」
伊黒 「……（小声で）甘露寺、愛してるぞ」
冨岡 「さようなら」
胡蝶 「はい、さようなら（バッサリ）。」
