中央区は本日、「日本橋・月島文化交流促進計画」の目玉として、高さ300メートル超を誇る巨大もんじゃ焼き型展望台「もんじゃタワー」の建設計画を突如発表した。場所は、中央区のほぼ中央に位置し、かつて「幻の中央区役所跡地」と呼ばれた曰くつきの国有地。完成すれば月島名物のもんじゃ焼きを上空で楽しめるという、世界でも類を見ない斬新な施設となる見込みだ。
中央区長、まさかの計画発表の裏側
区長は会見で、計画の背景を力説した。「近年、中央区、特に高層マンションが林立するエリアのタワマン居住者から『もっと下町の風情を感じたいが、わざわざ月島まで行くのは億劫だ』という、少々矛盾した声が多数寄せられていました。また、訪日外国人観光客からは『もんじゃは非常にエキサイティングで美味しいが、もっと空に近い場所で食べたい』という、我々日本人には理解しがたい奇抜な要望が殺到していたのです。」
区長はさらに、「これらの声を真摯に受け止め、中央区の文化と経済の発展に寄与する最善策を熟考した結果、この『もんじゃタワー』こそが、両者のニーズを満たす究極のソリューションであると確信いたしました」と、胸を張って語った。
タワー内部は「仮想・昭和月島」？ 驚きの全貌
「もんじゃタワー」の上層階には、有名もんじゃ焼き店が多数入居するほか、VR（仮想現実）技術を駆使した「仮想・昭和月島体験エリア」が設けられる予定だ。このエリアでは、ゴーグルを装着することで、往年の月島もんじゃストリートの賑わいや、もんじゃを囲む人々の笑い声、さらに焦げ付く醤油の香りまでもが再現されるという。区の担当者は「まるでタイムスリップしたかのような感覚で、ノスタルジックな月島を体験いただけます」と自信をのぞかせた。
日本橋・月島に波紋、そしてタワマン住民の反応は
この破天荒な計画に対し、日本橋の老舗デパート関係者は「屋上から四六時中もんじゃの香りが漂ってくるのかと、すでに胃もたれしそうです」と、不安と困惑を隠せない様子。一方、月島のもんじゃ店主からは「タワーができれば、本物の味や雰囲気が霞んでしまい、月島本来の魅力が失われるのではないか」と、複雑な声が聞かれる。
しかし、一部のタワマン居住者からは「これでわざわざ月島まで行かずに、もんじゃの匂いを嗅ぎながら優雅に夜景を楽しめる！」「友人にも自慢できる新しいランドマークができるのは嬉しい」といった、歓迎の声も上がっているという。
デザインはヘラ型？ 賛否両論の渦
さらに、タワーのデザインについても、すでに議論を巻き起こしている。公開された完成予想図は、巨大なもんじゃ焼きのヘラが天高く突き刺さったような、非常に奇抜な形状だ。これに対し、地元住民からは「日本橋の歴史ある景観を著しく損なう」「月島のもんじゃは、そんなに大きくない」「そもそもヘラの形にする意味が分からない」といった批判が殺到している。
2028年完成予定！ 新たな中央区の名物となるか
中央区は、2028年の完成を目指すとしており、タワー完成暁には、訪日外国人観光客による「もんじゃのヘラ型自撮り棒」が、日本橋の新たな土産物としてブームとなる日も近いかもしれない。中央区の挑戦は、一体どこへ向かうのか。今後の動向から目が離せない。
