【東京】 日本を訪れる外国人観光客に、渋谷スクランブル交差点の「圧倒的な人波」をより深く体験してもらうため、渋谷区は2026年春より、新たなサービス「歩行強制停止サービス（通称：スクランブル・フリーズ）」を導入すると発表した。これは、交差点の特定エリアにセンサーと連携した特殊な足場を設置し、訪日外国人がそのエリアに進入すると、自動的に足場がロックされ、最大3分間、その場に立ち止まることが強制されるという画期的なシステムである。
渋谷区観光課の担当者は「近年、訪日外国人の方々がスクランブル交差点で記念撮影をする際、その人波の速さに圧倒され、なかなか思うような写真が撮れないという声が多く寄せられていました。そこで、日本の文化である『人波に揉まれる体験』を、より安全かつ確実に、そして深く味わっていただくためのサービスとして考案しました」と説明する。
サービス開始後は、スクランブル交差点に設置された大型ビジョンに、足場がロックされた外国人観光客の姿がリアルタイムで映し出され、周囲の通行人も含め、その「フリーズ」状態を楽しむことができるという。また、足場が解除される際には、日本の伝統楽器である尺八の音色が流れ、解放感を演出する。
この発表を受け、ネット上では「これでゆっくりセルフィー撮れる」「むしろ地獄なのでは？」「新しいアトラクションだ！」など、賛否両論が巻き起こっている。一方、某大手旅行会社は「当社のツアーに『スクランブル・フリーズ体験』を組み込む予定。これにより、訪日観光客の満足度がさらに向上するでしょう」と、早くも商機を見出しているようだ。
罰金を科せられる日本人
なお、このサービスは訪日外国人専用であり、日本人観光客は対象外。日本人が誤って強制停止エリアに進入した場合は、自動的に罰金が科せられるという。
