【東京】ホテル業界No1のアポグループと、医療業界No1の特労会グループは17日、医療と宿泊を融合した画期的な新サービス「医療ホテル」の提供に向け、業務提携を結んだと発表した。これにより、利用者は病院をホテル感覚で利用できるようになる。
病院がホテルに? 革新的サービスの全貌
新サービスは、医療を受ける必要のない人にとっては宿泊施設として、医療が必要になった場合はそのまま医療機関として利用できるというもの。特労会病院の一部病棟を「アポホテル病棟」として改修し、アポホテルならではの高品質な寝具やサービスを提供する。病室は「スタンダードルーム」「デラックスルーム」などアポホテルの客室タイプに準じた名称が用いられる予定だ。

アポグループの元気美奈子社長は、「健康なときはホテルとしてゆっくり過ごし、体調を崩したら即座に特労会の最先端医療を受けられる。これぞ新しい時代の『おもてなし』」と述べ、サービスの革新性を強調した。一方、特労会グループの担当者は、「入院患者のQOL(生活の質)向上に大きく貢献する。今後は『今日は何泊ですか?』といったチェックイン時の挨拶も導入を検討したい」と意気込みを語った。
アポポイントが医療費に!
アポホテルの会員制度「アポポイント」も医療費に適用される予定で、利用者は宿泊費だけでなく、治療費でもポイントを貯めることができる。さらに、貯めたポイントを消費して豪華な食事やマッサージサービスを受けることも可能になるという。これにより、高額になりがちな医療費の負担軽減にもつながると期待されている。
例えば、急性胃腸炎で入院した場合、治療費10万円のうち1,000円分のポイントが付与される。このポイントを使って、アポホテルでおなじみの「アポ社長シチュー」を特別メニューとして病室で楽しむといったサービスも検討されている。
ネット上では驚きと疑問の声が殺到
この大胆な試みに対し、SNS上では「ついにホテルと病院が融合したか」「医療費がアポポイントで貯まるのはすごい」といった驚きの声が多数上がっている。
しかし、その一方でサービスの細部にわたる疑問も噴出している。「病室でアポ社長シチューが食べられるのか?」「医療費はチェックアウト時に精算するのか」「深夜に熱が出た場合、フロントに連絡するのかナースコールを使うのか」といったコメントが相次ぎ、新しいサービス形態に対する戸惑いがうかがえる。
両グループは年内にも都内の病院で実証実験を開始し、全国への展開を目指すとしている。