目黒区、長年の悲願達成か
本日、目黒区は長年の懸案であった「目黒駅の所在地」について、区役所内で協議を重ねた結果、駅の住所を正式に目黒区へ調整する方針を固めたと発表しました。現在、JR目黒駅の所在地は品川区上大崎に位置しており、区民からは「目黒区にあるべき」との声が長年あがっていました。この歴史的な合意が、両区の関係をさらに深めるきっかけとなるか、今後の動向に注目が集まります。
「目黒駅は目黒区に!」嘆願書が区を動かした
今回の決定は、目黒区民からの熱心な嘆願がきっかけとなりました。「目黒区なのに目黒駅がない」というジレンマは、区民にとって長年の悩みでした。目黒区役所には「目黒駅の所在地を調整してほしい」という意見が数多く寄せられており、特にここ数年は年間で数百件にのぼる嘆願書が提出されていました。これを受けて区は検討委員会を設置。品川区との間で非公式な協議を水面下で進めていたとされています。
品川区も理解示す、新駅名「品川目黒駅」か?
この決定に対し、品川区側も一定の理解を示している模様です。品川区長は「長年の隣人として、目黒区の気持ちも理解できる」とコメント。ただし、駅の所有権は品川区にあるため、駅名に「品川」の名を冠することを要望しています。
これを受け、目黒区は駅名を「品川目黒駅」とする案を検討中。両区の住民が納得できる形での合意を目指しています。新しい住所表記と駅名がいつから適用されるかは、今後の協議次第となります。
複雑な住所変更の舞台裏
目黒区と品川区の間で進められている住所調整は、単純な「譲渡」ではありません。関係者によると、これは「駅の境界線修正」という形で進められており、駅の敷地の一部を目黒区側に編入するという、法的には複雑な手続きを踏むことになると言います。
この調整が実現すれば、目黒駅構内の売店や飲食店なども目黒区の税収対象となり、両区の財政にも影響を及ぼす可能性があります。目黒区は、この機会に駅周辺の再開発計画を打ち出すことも視野に入れており、駅の「目黒区化」は単なる住所変更に留まらない、大きな動きとなる兆しを見せています。
住民の反応は様々
今回の発表に対し、目黒区民からは「ついに目黒区民として胸を張って目黒駅を利用できる」と喜びの声があがる一方で、品川区民からは「品川の顔である目黒駅を取られるのは寂しい」といった声も聞かれます。
また、ある鉄道ファンは「駅名が『品川目黒駅』になると、逆にややこしくなるのでは」と懸念を示しており、今後の駅名の行方にも注目が集まっています。

