「人生の伴侶だった」と語るお風呂の蓋喪失男性、テレビ放映で問い合わせが殺到している。
先日放送されたドキュメンタリー番組「失われた日本のお風呂の蓋を探して」に出演した男性（50代、職業不詳）が、20年前の交通事故でお風呂の蓋を失って以来、深い悲しみに暮れている様子が放映され、大きな反響を呼んでいる。
番組では、男性がお風呂の蓋の代わりに、大きなまな板や木の板を代用して愛用する姿や、「お風呂の蓋がないと、どうしても湯気が逃げて冷めてしまう」と寂しそうにつぶやく様子が紹介された。
放送直後から、番組制作会社には100件を超える問い合わせが寄せられており、そのほとんどが「うちの倉庫に昔のお風呂の蓋があるんですが…」「実家で使っていたお風呂の蓋、まだ残ってます」といった、男性にお風呂の蓋を譲りたいという内容だという。
中には「同じようにお風呂の蓋を失った人を紹介したい」という問い合わせもあり、番組プロデューサーは「まさかこれほど反響があるとは。日本のお風呂愛は健在ですね」と驚きを隠せない様子。
男性は「こんなにもたくさんの方からお声をかけていただけるとは。もう一度お風呂の蓋と巡り会えるなら、どんなものでも大切にします」と感謝の言葉を述べた。
番組では、男性の新しいお風呂の蓋との出会いを追う続編を企画しているとのことだ。
