未曽有の事態! 区内全域から温泉が噴出
【大田区】大田区は本日未明、区内全域が突如として「羽田温泉」として認定されたと発表した。これまで部分的にしか存在しなかった温泉地が、一夜にして大田区全域を覆うという前代未聞の事態に、区民は困惑と期待が入り混じった反応を見せている。
区の発表によると、昨夜遅くから区内の至る所で地面から湯気が噴き出し始め、水道の蛇口をひねると温泉が流れ出る現象が相次いで確認されたという。銭湯の黒湯が名物であった大田区だが、今や区内全ての銭湯、そして一般家庭の風呂からも天然温泉が溢れ出る事態に発展している。これを受け、急遽行われた専門機関による水質調査の結果、驚くべきことに区内すべての地点で温泉法に定められた基準を満たしていることが判明。泉質は「ナトリウム-炭酸水素塩泉」とされ、美肌効果や疲労回復に効果がある「美人の湯」であることも明らかになった。これにより「羽田温泉」として正式に認定される運びとなった。
大田区長、感極まり「大田区はアジアのハワイになる!」

これに対し、大田区長は緊急記者会見を開き、感極まった表情で「ついに大田区が真の観光地となる日が来た! これで国内外から観光客がウジャウジャと押し寄せること間違いなし。大田区はアジアのハワイになる!」と興奮気味に語った。
区長は今後の大田区のビジョンとして、具体的な施策を次々と発表した。まず、各家庭への露天風呂設置補助金制度を新設し、区民が気軽に自宅で温泉旅館気分を味わえるよう支援する。さらに、温泉を利用した新名物「温泉黒湯ラーメン」の開発に着手すると表明。区内のラーメン店と協力し、温泉水で麺を茹で、秘伝の黒湯スープで提供する「新感覚ラーメン」として売り出す計画だ。また、区内主要道路はすべて足湯として整備され、通勤・通学時には足湯に浸かりながら移動できる「フットバスライン」が新設される計画だという。信号待ちの際には自動で足つぼマッサージ機能が作動するシステムも導入予定で、区民の健康増進にも貢献すると豪語した。
区民の反応は賛否両論?「洗濯物が茶色くなる」の悲鳴も

しかし、この突如の温泉化に困惑する区民の声も上がっている。JR蒲田駅前で八百屋を営む男性(60代)は、「店の中で汗だくになりながら野菜を売ってるのに、なんでここも温泉なんだい? お客さんみんな湯あたりしちゃうよ。それに、温泉水で野菜洗ったらすぐにしなびちゃうんじゃないかい?」と困惑顔。また、マンションに住む主婦(40代)は、「お風呂が温泉になるのは嬉しいけど、洗濯機からも温泉が出るのはちょっと…。せっかくの白い服が茶色くなっちゃうじゃない。温泉に浸かりながら洗濯するなんて、聞いたことないわ」と不安を口にした。
他にも、Twitterでは「朝起きたら部屋が蒸し風呂状態」「ペットの金魚が温泉卵になった」といった真偽不明の投稿が相次ぎ、一時「#大田区温泉パニック」がトレンド入りする事態となった。
区はこれらの声に対し、「ご安心ください。温泉の温度や泉質は、各家庭で自由に調整できるようになります。また、温泉水を利用した新しい洗濯洗剤の開発も進めております」と説明しているが、具体的な調整方法や洗剤の詳細は明かされていない。今後の大田区は、まさに「温泉区」として、その変貌ぶりから目が離せない。この温泉フィーバーは、大田区に吉と出るか、それとも凶と出るか?