巷で話題の「歩くだけポイ活アプリ『テクテク』」が、リリースからわずか1か月で経営危機に直面していることが明らかになりました。これまで順調にユーザー数を増やしてきた同社ですが、ユーザーの間に広まった「画期的な抜け道」によって、ポイント還元の原資が急速に枯渇しているとのことです。
「布団の中で歩行」が横行
「テクテク」は、スマホを持って歩くだけでポイントが貯まる手軽さで、多くのユーザーを獲得してきました。しかし、その根幹を揺るがす「ある裏技」がSNSで拡散され、事態は一変します。
それは、スマホを布団の中に入れて揺らすことで、実際の歩行を伴わずにポイントを稼ぐという、いわゆる「布団歩行」です。
同社が独自に開発した「テクテクセンサー」は、歩行時の上下左右の微細な動きを検知する仕組みですが、ユーザーはこれを逆手に取り、布団の上でスマホを規則的に振ることで、センサーをだましていました。
歩かず「ポイ活」に勤しむユーザーたち
この裏技の最大のメリットは、家から一歩も出ずに大量のポイントを獲得できる点です。SNSでは「これで1日1万ポイント余裕」「布団の中でアニメ見ながらシェイクするだけ」「もはや筋トレ」といった投稿が多数見受けられます。中には、ポイントで入手した商品券を現金化して、旅行費用にあてる猛者まで現れました。
同社関係者は「これでは『歩く』というコンセプトが台無しだ。我々は人々の健康を願ってこのサービスを開発したのに」と肩を落としています。
経営危機と今後のサービス縮小
この事態を受け、同社の経営は急速に悪化。ポイント交換に必要な商品券や電子マネーの在庫が底をつき、ついに交換を一時停止する事態に陥りました。
同社は「抜本的な対策」を講じるとしていますが、具体的な解決策は見つかっていません。ユーザーからは「改悪反対」「ポイント返せ」と反発の声が上がっており、今後のサービス運営は風前の灯火となっています。
「歩くだけポイ活」という、手軽なサービスが生んだ意外な結末は、私たちに「楽して稼ぐ」ことの難しさを教えてくれているのかもしれません。。
