【身の回りにいる○○○柱】「馬券の呼吸」の使い手、府中に出現 全集中で万馬券斬る

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

日常生活

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馬券の購入・譲受:20歳未満の者は、法律により馬券を購入したり譲り受けたりすることは禁じられています。民法の成年年齢が18歳に引き下げられた後も、公営競技の年齢制限は20歳に維持されています。
競馬場への入場:20歳未満のみでの入場は原則できませんが、20歳以上の方同伴であれば入場可能です。

 東京競馬場(東京都府中市)で14日、開催中の第11レースにおいて、人気アニメ『鬼滅の刃』の剣士さながらに「呼吸」と「型」を駆使してレース展開を完全予言し、高額配当を叩き出した女性が現れたと話題になっている。日本中央競馬会(JRA)も「あのような流麗な剣技……いや、マークシートさばきは見たことがない」と困惑気味だ。

 目撃者によると、女性は都内在住の会社員Aさん(32)。パドックでの穏やかな表情から一変、発走時刻が迫るとAさんの周囲の空気が張り詰めたという。

 ファンファーレが鳴り終わると同時に、Aさんは深く息を吸い込み、「全集中、馬券の呼吸」と低く呟いた。

 ゲートが開いた瞬間、Aさんは「壱ノ型・出遅れ不知火(しらぬい)!」と叫んだ。すると、Aさんが指名していた1番人気の馬が見事に出遅れを回避し、好スタートを切る。周囲の観客がどよめく中、レースは第3コーナーへ。

 馬群が混戦模様になると、Aさんはすかさず「肆ノ型・打ち際(うちぎわ)の流転!」と叫びながら、体を回転させるようにしてコース上のビジョンを凝視。その直後、内枠の馬が奇跡的な隙間を見つけて抜け出した。

 圧巻だったのは最後の直線だ。Aさんは懐から新しい赤ペンを取り出すと、「玖ノ型・末脚(すえあし)・連なり!」と絶叫。その声に呼応するかのように、後方待機していた大穴の馬が豪脚を繰り出し、先行馬を次々とごぼう抜きにした。

 ゴール板を駆け抜ける瞬間、Aさんは静かに「終ノ型・確定演出」と呟き、赤ペンを刀のように鞘(ペンケース)に納めた。結果は、Aさんが叫んだ展開通りの3連単フォーメーションで見事的中。

 Aさんはその後、払い戻し機の前でも「常中(じょうちゅう)・換金の舞」を披露しながら、冷静な手付きで札束を受け取ったという。

 取材に対しAさんは、「馬と呼吸を合わせれば、展開の“隙の糸”が見える。今日は柱……いえ、騎手の調子が良かったので読みやすかった」と、満足げに語り、夕暮れの府中本町駅方面へと姿を消した。

 この事態を受け、JRAでは「呼吸による風圧が競走馬に影響を与える可能性がないか」について、慎重に審議を進める方針だ。

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