【東京】 東京都あきる野市にあるレジャープール施設「東京サマーランド」が、この夏から導入した新アトラクション「流れるプールを逆走」が、予想をはるかに上回る人気を博し、早くも同施設の看板アトラクションとなりつつある。
このアトラクションは、その名の通り、毎分数十トンの水が流れる「グレートジャーニー」と呼ばれる全長約650メートルの流れるプールを、あえて流れに逆らって歩いたり、泳いだりするという、極めてシンプルな内容だ。
同施設広報担当者によると、「最初は『なぜそんなことを?』と社内でも議論になりました。しかし、ある社員が『流れるプールで前に進むのって、なんか物足りないよね』とポロッと漏らしたのがきっかけで、ダメ元で企画してみたんです」と、誕生秘話を語った。
アトラクション体験者からは、「普段の運動不足を解消できて一石二鳥」「他の利用客とのすれ違いざまにハイタッチするのが楽しい」「逆走する人の真剣な顔が面白くて笑える」といった声が聞かれる。特に、水しぶきを浴びながら必死に逆走する人々の姿は、多くの来場者の笑いを誘い、一種のエンターテイメントとして定着しているようだ。
このブームを受け、同施設では「逆走専用レーン」の設置や、「逆走タイムトライアル」の開催など、さらなる企画を検討中だという。ただし、あまりの好評ぶりに、本来の「流れるプール」としての機能が損なわれつつあるという指摘もあり、今後の動向が注目される。