魔国連邦の盟主、リムル・テンペストが、突如としてその姿を「こんにゃく」に変えたことが明らかになりました。
複数の目撃者によると、会議中に居眠りをしてしまったリムル様が、目を覚ました時には、つやつやとした黒いこんにゃくの姿になっていたとのことです。驚いた幹部たちが慌ててベニマルを呼びに走ったところ、リムル様は「こんにゃくになっちゃった……」と、そのぷるぷるした体で困惑の意思を伝えたといいます。
この事態に対し、魔国連邦は緊急対策本部を設置。シュナが中心となり、元の姿に戻すための研究を開始しました。しかし、こんにゃくになったリムル様の体は、攻撃を当てても跳ね返すばかりか、熱いおでんの汁に浸しても溶ける気配すら見せないという異常な耐久性を誇っています。
一方、この騒動は思わぬ副産物も生み出しました。ヒナタ・サカグチ率いるルミナス教の聖騎士団が、リムル様がこんにゃくになったという噂を聞きつけ、「聖なるこんにゃく」として崇拝を始め、全国の信者にこんにゃくを食べることを奨励する事態に発展。これにより、こんにゃくの需要が急増し、魔国連邦の経済は一時的に活況を呈しました。
しかし、リムル様本人は、この状況にすっかりうんざりしている様子。先日、ミリムが魔王の会合にこんにゃくの姿のリムル様を連れ出そうとした際には、こんにゃくの体を震わせて激しく抵抗し、「ちょっと、やめてよ! おでんの具にされちゃう!」と叫んだとされています。
現在も、リムル様を元の姿に戻す方法は見つかっていません。魔国連邦の食卓に、果たして「こんにゃく」のままの盟主が並ぶ日は来るのでしょうか。魔国連邦の食文化の未来は、今、大きく揺れています。

