【佐賀】 悲願だった長崎新幹線の全線開通に、ついに光が差した。JR九州は19日、未だにルートが定まっていなかった佐賀県内の区間について、突如として工事着手が可能になったと発表した。
これまでの交渉が難航し、「着工のメドは立たない」とされてきたこの区間だが、JR九州の青柳俊彦社長は会見で「技術的なブレークスルーが起きた」と興奮気味に語った。
そのブレークスルーとは、JR九州が独自に開発した「量子トンネル掘削機・T-8号」によるものだという。このT-8号は、地盤の固さや地権の複雑さといった物理的な障害を、量子力学の原理を応用して「すり抜ける」ことができる画期的なマシン。これにより、通常の土木工事では考えられないスピードと精度で、地下トンネルの掘削が可能になるという。
大深度法が援軍に
JR九州は、この量子トンネル掘削機・T-8号による掘削が、大深度地下使用法(大深度法) に基づき、地上から50メートル前後の深さで行われることを明らかにした。この法律の適用により、地上の土地所有者の同意は不要となる。青柳社長は「この技術を使えば、地上の土地収用や環境アセスメントといった煩雑な手続きをスキップし、佐賀県知事と会談することなく、長崎新幹線を完成させることができる」と、満面の笑みで説明した。
紆余曲折の末、佐賀駅の新幹線工事にGOサイン

表明に対して、佐賀県知事が猛反発
この発表を受け、JR九州は佐賀県内での駅設置を見送る予定であることを表明した。佐賀県の佐賀敏夫知事は、この計画に猛反発し「寝耳に水だ。いや、寝耳に量子だ。全く聞いていない。どうなっているんだ」と困惑の表情を浮かべていたが、JR九州が駅を設置しない方針を伝えると、一転して佐賀駅における新幹線の駅工事を許可した。
佐賀知事は、「駅がなければ、新幹線が通る意味がない。佐賀県は未来永劫、新幹線と無縁になってしまう」と、駅の必要性を強調。駅設置の見送りというJR九州の奇策が、膠着状態にあった佐賀県内の工事を動かすきっかけとなった形だ。
これを受け、長崎県の鈴木利一知事は「これまで平行線だった議論が、まさかこんな形で解決するとは。量子力学様々だ」と、感極まった様子で語った。
JR九州は、この「量子トンネル掘削機・T-8号」の導入により、早ければ2027年にも長崎新幹線の全線開通が可能になるとの見通しを示している。しかし、T-8号の動力源が「未知のエネルギー粒子」であるため、詳細な運用についてはまだ明らかにされていない。また、佐賀県は「知事への事前説明なしに工事を進めるのは、県の権益を侵害する行為だ」として、JR九州への法的措置を検討している。
この画期的な技術が、日本の新幹線建設の未来を大きく変えるのか、それとも新たな「量子的な」問題を引き起こすのか、今後の動向が注目される。
■長崎新幹線情報(オマージュ・謝辞)
笠羽架空交通(株)
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