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JR東海、「急停止時にも癒やしを」 猫耳型停止装置、ネコ型酸素マスクなどを全車両に搭載決定
【名古屋】JR東海は15日、東海道新幹線の安全性向上を目的とした新型緊急安全システム「Neko-S(ネコエス)」を、2026年度を目処に全車両に導入すると発表した。急停止や緊急事態が発生した際、乗客のパニックを抑え、心理的・物理的な安全を確保することを目的としている。
🚨 1. 猫耳型停止装置がブレーキを指示!:運転士のストレスも軽減

この新システムの最大の特徴は、ブレーキ指示を行う運転席上部に設置された「猫耳型停止装置(にゃんこストップ)」だ。装置が異常を検知すると、まず可愛らしい猫の鳴き声(ニャー!)が車内に響き渡り、その後、猫耳型のランプが赤く点滅し、急停止を知らせる仕組みだ。
この装置にはAIが搭載されており、運転士の精神状態をモニタリングし、ストレスレベルが高まった際には、猫の喉を鳴らすような「ゴロゴロ音」を運転席だけに流し、冷静な判断をサポートする機能も持つ。
「従来の警告音は乗客に不安を与えることがあった。しかし、この『にゃんこストップ』は、その愛らしさで乗客の緊張を和らげる効果が実証された。また、運転士からも『以前よりリラックスして運転できる』と好評だ」と、JR東海の広報担当者である犬飼 忠(いぬかい ただし)氏は自信をのぞかせた。
💨 2. 酸素吸入器は「ネコ型」に一新:不安な顔も隠せる設計

航空業界では常設である緊急停止時に使用される酸素吸入器「ネコ型酸素吸入器(にゃんこマスク)」が、鉄道業界に新規に導入される。これは、酸素吸入器のカバーやマスクそのものがネコの顔の形をしており、吸入時にはマスクのヒゲ部分がわずかに振動し、使用者に安心感を与えるという。
特に女性客やインフルエンサーから「緊急事態でも顔を隠せる可愛いデザインが良い」という要望が多かったため、このデザインが採用された。酸素を吸入している姿も「映える」ように、マスクは淡いパステルカラーで統一されている。
😺 3. 停車中のストレスを軽減する画期的アイテムの数々
急停止後に長時間停車する状況を想定し、車内には乗客のストレス軽減を目的としたユニークなアイテムが出現する。
A. 猫じゃらし(キャット・インタラクター)

座席下のボックスから自動で伸長し、乗客の手元でフワフワと揺れる。この猫じゃらしは、素材にネコが好むとされるマタタビの香りを微量に染み込ませており、嗅覚からも乗客の緊張を解きほぐす。乗客がこれに触れて遊ぶことで、停車による退屈や不安を解消する。
B. ネコの爪研ぎ器(リラックス・スクラッチャー)

各座席の肘掛け横に内蔵された強化段ボール製の爪研ぎ器が展開する。乗客は実際に爪を研ぐことはできないが、そのザラザラした感触を触ることで、ネコがリラックス時に感じるような安心感を得られる設計になっている。爪研ぎ器には、ネコのカリカリ音が流れるスピーカーも内蔵されている。
C. 「肉球型」自動マッサージクッション

座席の背もたれには、ネコの肉球を模した形状の自動マッサージクッションが内蔵される。急停車で体が強張った際に、この肉球クッションが自動で膨張・収縮し、優しく乗客の背中をマッサージする。色はピンクと黒の2色から選べる。
💰 4. 導入コストは「過去最大」:ネコ経済効果に期待
この「Neko-S」システムの総導入費用は、過去の新幹線安全システムの中でも最大となる約1,000億円が見込まれている。しかし、JR東海は「ネコをテーマにした安全性向上は世界初であり、これにより新幹線のイメージアップ、そして外国人観光客を含めた乗客増が見込める。また、ネコ関連グッズの車内販売強化で、十分に回収可能だ」と、その経済効果に期待を寄せている。
「ネコはストレスフリーの象徴。このシステムを通じて、新幹線の旅をあらゆる状況で『快適』なものにしたい」と犬飼広報担当者は締めくくった。

