指定席無断乗車を繰り返す猛者がついに御用、余罪はなんと10年間で1200回か
JR東海は本日、新大阪駅発の「東海道線新幹線のぞみ」車内で、指定席券を持たずに自由席から指定席車両へ移動し、座席を占有していた男(52)を鉄道警察隊が逮捕したと発表しました。男は「自由席が混んでるから空いてる席に座っただけ(不正な席替え)」と供述していますが、余罪の捜査を進めるうちに、その大胆不敵な犯行が明らかになってきました。
捜査関係者によると、男は「年間120回」ものペースで同様の不正乗車を繰り返しており、その犯行期間はなんと10年間に及ぶ可能性が高いとのこと。単純計算で1200回もの不正乗車が行われていたと見られています。男の乗車履歴は全て自由席券で、指定席の利用履歴は一切確認されていません。今回の逮捕は、長年の勘と経験に裏打ちされたベテラン車掌による「あの人はいつも自由席券で指定席に座っている」という証言が決め手となりました。
男は取り調べに対し、「最初は試しに座ってみたらバレなかった。それから、どうせ空いてるんだからいいだろうと思って」「指定席は座り心地が違うんだ。体が覚えている」と供述。自由席車両の混雑を避け、快適な移動を求めての犯行だったようです。今回の逮捕劇は、高速で走り続ける新幹線の裏側で静かに繰り広げられていた、前代未聞の“座席争奪戦”の終止符となるでしょう。
JR東海は、今回の事件を受けて「今後、自由席券で指定席に乗車していることが確認された場合、厳正に対処します」とコメントを発表しました。