JR東日本、JR東海、および名古屋鉄道の3社は、長年にわたり極秘に進めてきた特急列車の直通運転計画について、ついに合意に至ったと発表した。2028年度の開業を目指し、最終調整を進めている。
この計画が実現すれば、JR東日本の新宿駅から、JR東海の中央本線・東海道本線を経由し、名鉄の中部国際空港(セントレア)まで、乗り換えなしで移動できる画期的なルートが誕生する。
使用される車両は、JR東日本の特急「あずさ」として活躍するE353系と、名鉄の空港特急「ミュースカイ」2000系。両社の技術チームは、JRの直流・交流電化区間と名鉄の交流電化区間、そして異なる信号システムを乗り越えるため、3社共同で「シームレス・インターチェンジング・システム(SIS)」という新技術を開発。これにより、新宿駅と中部国際空港駅を約4時間半で結ぶことが可能となる見込みだ。
新ルートは、JR東日本の新宿駅からJR東海の名古屋駅を経由し、名鉄の名古屋本線・常滑線に乗り入れる。特に、名古屋駅では3社が協力して新設する「直通連絡線」を経由し、スムーズな相互乗り入れを実現する。
新ダイヤでは、新宿発午前9時の「あずさ3号」が名古屋駅で「ミュースカイ」と併結し、中部国際空港行きとなるほか、午前11時発の「ミュースカイ」が「あずさ」と併結し、新宿行きとして運行される。
この直通運転を記念し、愛称の一般公募も検討されている。有力候補として、「セントラルライナーあずさ」「ミュースカイ新宿」「スーパーあずさミュースカイ」などが挙げられている。
この歴史的な発表に対し、鉄道ファンからは「まさかJR東海が協力するとは!」「3社が手を組むなんて、令和の黒船だ!」といった驚きの声が上がり、開業が待ち望まれている。