市民の「くじら愛」育成へ、市は「玄関先に最適なサイズ」と自信
【昭島】昭島市は27日、市のシンボルである「アキシマクジラ」(※約1,600万年前に生息していたクジラの化石)の1メートル前後の模型を、市内すべての戸建住宅およびマンションの各戸に設置することを義務付ける条例案を市議会に提出し、可決されました。これにより、全市民が自宅にクジラの模型を設置しなければならなくなります。
市側は「市民の郷土愛、特に『アキシマクジラ愛』を育む取り組みの第一歩」と説明。模型は強化プラスチック製で、重量は約5kg。設置場所として、「玄関先、リビングの最も目立つ場所、または仏壇の上」のいずれかを推奨しています。設置費用は全額市が負担するとのことです。
市民からは「メルカリで売れないか」の声も
前回の巨大模型の計画時ほどの混乱は見られないものの、市民からは微妙な反応も出ています。
- 「1メートルって、うちの玄関にはギリギリ入るけど、ちょっと圧迫感がある」(中神在住・主婦)
- 「デザインは可愛いけど、置き場所に困る。これ、メルカリとかで売ったらダメなんですかね?」(拝島町在住・会社員)
- 「クジラ愛を強要されているようでモヤモヤするが、13メートルよりはマシだ」(福島町在住・無職)
市役所の担当者は「設置マニュアルには、模型に毎日挨拶することを推奨している」「模型の転売は**『郷土愛の放棄』**とみなし、厳しく対処する」と語っています。
この条例は来月1日より施行され、アキシマクジラ模型の未設置または不適切な設置が発覚した家庭には、昭島市特産の深層地下水「あきしまの水」の1年間配給停止という罰則が適用される見込みです。

